
手裏輪 概要
伊賀忍者の功名なき陰働きは歴史に残りません。
それでも命がけの最前線で戦ったのは、子孫の未来のために平和な世の中の到来を願う気持ちが強かったからでしょう。
長い戦乱の世を終わらせるため、伊賀忍者は徳川家康が天下を治めるように貢献しました。
家康の戦いで多くの伊賀忍者が命を落としています。
本能寺の変で窮地に陥った家康を助けた「伊賀越え」はよく知られています。
江戸時代になってからは、平和を維持するために情報を集めるなど徳川幕府につくし、世界史上稀有な265年間に及ぶ平和な世を実現しました。
当初はNPO法人三重のこころが震災後の東北の子供たちに喜んでもらう為に考案したものでした。
そこからさらに、伊賀地域の子供たちに忍者の歴史や文化を伝え、伊賀忍者が平和に貢献した事実を世界に知って頂き、インバウンドによる伊賀地域への観光客誘致、地域活性化に貢献したいと考えるようになりました。そのような想いをもとに、忍者の武器として世界的に有名な手裏剣とあまり知られていない鉄輪(てつりん)を合体し、平和の象徴とした忍者スポーツを2016年から「忍者わなげ」の名称で開発をスタート、2019年に「手裏輪(しゅりりん)」と改称して公式ルールを制定しました。
競技には3つの種目があります。
わなげの要領で忍輪(忍者リング)を的棒に投げ、
入った忍者リングの数と的場に留まった忍者リングの数で得点を競うスタンダート、
手裏剣打ちの要領で穴に忍者リングを入れるボックス、
お互いが忍者リングを投げ合い対戦相手に当てるバトルです。
技術は正しい姿勢、身体操作、精神統一により突破精度を高める事が出来ます。
上達には心身の高度なコントロールと空気抵抗、投輪の強弱の計算を必要とします。
また、あらゆるスポーツ、運動の基本となるトレーニングにもなります。
付きましてはこの度、平成30年11月18日に手裏輪研究会を設立
日本を代表する忍者スポーツとして世界普及を目指します。
会長:川上 仁一
(甲賀流伴党21代目宗家/三重大学社会連携研究センター特任教授)
副会長:黒井 宏光
(忍術研究家/伝統忍者集団 黒党/日本忍術復興保存会)
代表:森下 茂治
(特定非営利活動法人 三重のこころ)
スタンダード競技
▼わなげの要領で忍輪(にんわ、ニンジャリング)を的棒に投げ、入った忍輪の数と的場にとまった忍者輪の数で得点を競い合う。
▼スタンダードは男女、年齢、障がい、健常者等の区別のない種目。

ボックス競技
▼投場から的場の距離が4.5メートルで2分以内に的場のボックスに入れる。
▼突破した忍輪の数と後方のポールに入った忍輪の数が得点になる。
▼ボックスは男女、年齢、障がい、健常者等の区別のない種目。


バトル競技
▼対戦場で1ラウンド2分以内(休憩1分)で忍輪5個を投げ合い7ラウンドマッチでポイントを取り合う。
▼バトルは誰でも出来る対戦型の格闘技です。